寒い時でも暖かく過ごすための防寒着の基本


冬に野外活動をするという人もいますが、そんな時に悩んでしまうのが防寒対策です。動いているときはいいのですが、動かなくなると寒さが辛いなどというケースはよくあります。そんな寒さに対して対策をとるためには、なぜ寒くなるのか、寒さを感じなくするためにはどのような対策をとったら良いのかなどの基本的な知識を身につけることが大切です。


防寒対策が必要

まず、寒さを感じる原因は気温と風、体が濡れているということが挙げられます。春先や夏の終わりなどの暖かい季節でも夜気温が低い時間に長時間動かないと想像以上に冷えます。当然、秋や冬などはしっかり気温低下から身を守ることが防寒対策として必要です。

風を受けることで体温を奪います。この体温を奪うというのが寒さを感じる原因となります。気温が低ければ低いほど風の影響は大きくなっていくため、風を通さない対策もしていきます。体が濡れていると、水分が気化する時に体温を奪います。

雨や雪だけではなく、汗なども体が濡れてしまうことですので汗を放っておくと体温が奪われます。防寒対策で問題なのが汗であり、雨や雪なら傘などで対策できますが、汗に対しての対策が難しいのが現状です。寒い冬でも運動をすれば汗をかいてしまいます。

この汗に対していかにしてドライな状態を保つかも防寒対策には重要となります。

寒さの原因を知る

寒さから身を守りながら暖かく過ごすためには、寒さの原因を取り除くことが必要です。気温、風、濡れから身を守ることが防寒対策になりますが、それを考えると防寒着の基本は雪や雨の濡れと風を通さない防水・防風性のある素材を使った衣服を利用することがポイントと言えます。

濡れに関しては、汗を吸収してドライな状態に保ってくれる肌着を着ることで濡れて体温が奪われるということを防ぐことができるようになります。人間は体温という熱を持っているため、その熱を逃がさないようにすることも重要です。

熱を逃がさないためには体の周りに空気の層を作ることが良いとされています。

機能性インナー

暖かい層を作るポイントとしては、まず1枚目は伸縮性があり肌に密着して汗を吸って湿気を逃し、体温から出る熱で保温をしてくれるインナーを使用します。機能性インナーなどがオススメです。2枚目は血行が悪くならないように肌着と若干の隙間ができるサイズの、綿やウールなどの保温をしてくれる素材を選びます。

3枚目は、アウターが見える部分ですので好きなデザインの服を選びます。暖かい素材としてはニットやフリース、スウェットなどがオススメとなります。これらの素材は空気をたくさん含むことができて暖かい空気をキープできます。

アウターは防水・防風性のあるものを選びます。裏地や表地の生地の織が密で、裏地がついているものが効果的です。

血液循環の邪魔はしない

防寒着を選ぶポイントとしては、血液の循環を邪魔しないものを選ぶことも重要です。体内の熱は血液によって循環しています。そのため血液循環を邪魔されると、逆に体温が低くなってしまいます。冬になるとつい重ね着をしてしまうというケースもよくありますが、あまりに重ね着しすぎると体が締め付けられて血液の循環は悪くなります。

靴下を重ね着するのも締め付けによって血液の流れが悪くなり冷えの原因になります。ただし、毛細血管は熱を放出しやすい場所ですので、毛細血管の多い手足の末端まできちんと防寒することも大切です。(関連 > ユニフォームタウン > 自重堂防寒着)

防寒着の基本は、気温と風、濡れから身を守ることですが、防寒対策は動くか動かないかによっても変わってきます。

運動するときは

運動を伴うような場面の時には、ちょっと動くだけでも一気に体温が上がり汗をかきます。防寒着を着ていると簡単に暖かくなってしまい、より汗をかきやすくなって今度は一気に体温が奪われます。この状態を汗冷えと言いますが、着用している衣類によっては汗が繊維に残って体温を奪われ続けてしまう、ということもあります。

そのため運動を伴う防寒を考えた時には、しっかり汗の吸い取れる素材のインナーを着用することが重要です。暖かい素材として人気の綿ですが、吸水性が高く保水性もあります。濡れてしまうと乾きが遅いという性質もあるため、冬の防寒には向いていない素材になります。

それぞれの役割があるインナー

また、防寒対策として人気のヒートテックですがレーヨンという素材が使われています。レーヨンは吸収した水分を使って発熱するという特徴があり暖かい素材ですが、乾きにくいという性質もあるため運動する場合には向いていないため注意が必要です。

動きを伴う防寒がしたいという場合には、乾いた汗を素早く吸収して乾かす吸湿速乾性の高いインナーをオススメします。具体的にはポリエステルやメリノウールなどの素材が有効だとされています。動かない場合には、ヒートテックなどはオススメです。

また、防寒着だけではなく太い血管を温めるのも防寒対策となります。首、手首、足首を温めると冷えを感じにくくすることができます。マフラーや手袋などを活用することが効果的です。